子どもたちに人気の仕事

子どもに人気の将来の夢が公務員という、なんだかちょっと淋しくなるような新聞記事を見かけたことがある。きっとこれは、小学生や中学生の親や周りの大人たちの苦労がわかり始めた子どもたちの夢なのだろう。「今どきの子どもは夢がない」なんて嘆く前に、大人として自分たちの言動を振り返った方がよさそうだ。

では、もっと幼い、幼稚園児に人気の職業はなんだろう。どこかで信頼できる統計をとった訳ではなく、一介の幼稚園教諭だった私の体験をお伝えしたいと思う。
まず、幼稚園児の将来の夢は、男女で明らかに違いが見られる。小学校入学を控えた5歳児ともなると、女児は「プリキュアはかわいいけど、あれはテレビだから」と現実的な考えをもつ子が多い。一方男児の中は、仮面ライダーや〇〇ジャーといった特撮ヒーローになれると信じて疑わない子がいる。
もう一つ、性別の分類で見ると、女児はお店屋さんに人気が集まりがちで、なりたい職業のバリエーションが少ない、という特徴もあった。例えば、パン屋さん、ケーキ屋さん、花屋さん、幼稚園の先生…といった具合に、私の9年間の幼稚園教諭としての経験の中でも、毎年だいたい決まった職業が挙がっていた。これは、女性の仕事の幅の狭さに通じるのかもしれない。
しかし、近年この様相が少し変わってきた。女児がなりたい職業に「ネイリスト」「トリマー」等、新しいものが挙がってきたのだ。子どもたちの生活の中でも、いろいろな場面で活躍する働く女性を目にする機会が増えてきたのだろうと思う。
女性の仕事の移り変わりを子供の夢から読み取れるのは、大変面白いものだなと感じた。働く女性についてはこのサイト【女性の仕事の歴史探索】をみるとより理解が深まるので目を通してみることをオススメする。